2026年02月16日

明治10年、築149年

実家が「古い建築物」であることは認識しちょった。

けんど、どればぁ古いのか??

課税台帳を元に母屋部分を確認するとなんとまぁ

『建築年 明治10年』(1877年、149年前)

これも正確にその年ってわけではなく、

おそらくその年までには建てられたでいただろうという推測らしく。

ひょっとしたらさらに古く江戸末期の可能性も!!



家の保存を考える第一弾として『耐震調査』を受けてみることにしました。

香美市に住宅耐震調査費の補助金を申請し、

プライベートでもいろいろとお付き合いのある高知市の設計士、

「あしすと設計」の代表:岡部さんに調査に来てもらいました。

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詳しい診断結果はまだわかりませんが、

調査を進めながら実家について解説してくれる内容がいちいち興味深く、

ちょっとした「建築ゼミ」の講義を受講してる気分になってワクワクしました。


まず確認したのは床下の様子。

「ぐるっと家の周りを見たところ、通気口が見当たらなかったので湿気が心配ですね」と。

うんうん、私もそれが心配やった。あと白アリとかもね💦

恐る恐る畳を上げて見たところ・・・

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「あれ???新聞紙がカッサカサ、床板がしっかり乾燥しちゅう!!!」

何故だ?どうしてこんなに湿気が無いんだ?

床下を懐中電灯で照らして見たところ、

「これや!通常地上の壁だけに施されている小舞壁(こまいかべ)が床下まである!」

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  ※小舞壁(こまいかべ)とは
  木造建築において竹や木を細かく組んだ下地(小舞下地)に、
  土や漆喰を塗り重ねて仕上げる日本の伝統的な塗り壁工法。
  下地を固定するために「小舞縄(こまいなわ)」と呼ばれる、
  細い藁縄で竹を縫い合わせるように編んでいく「竹小舞」が一般的。
  調湿・断熱・耐震性に優れ、職人の手作業で編み込まれるため、
  現在は稀少な高級仕上げとして扱われている。   
  自然素材を使用するため、調湿性や断熱性が非常に高く、
  日本の気候に最適な壁と言われている。
  また、壁自体が弾力性を持つため、
  地震に強い(耐震性・耐火性・耐久性)特徴も持つ。


湿気から守るだけでなく南海大地震などの大きな揺れを吸収できたのは、

この小舞壁のおかげだろうと、岡部さんも感嘆。

県内外で古民家の調査をしてきた彼女にとっても、

「床下を囲うちゅうのは初めて見た!」そうです。


そして、もう一つ驚いてくれたのが大きな大きな塚石。

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とっと下の物部川からうんしょ、うんしょ、と運び上げてきたのでしょうねぇ。


「床の根太も立派、今の建築物の倍ばぁある」とゆうてました。

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その他、座敷のあちらこちらを見回しての解説も実に面白く。

「天井が高い!」

古民家の天井は、昔の日本人の体格や「座の生活」に合わせて設計されているため、

1.8m〜2.0m程度と低いのが特徴らしいのですが、ここは人を招くための座敷でもあったため、

『丈天井』という3メートルくらいの高さで作られています。

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高さがある分、障子の上のスペースには色々意匠が施されており、

「こんな硝子は割れたらもう手に入らんよ!」

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幾何学文様に仕上げた欄間も珍しいそうな。

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「塗り壁にはしっかり押縁(塗り壁周りの黒い枠)が入っちゅうねぇ」

押縁(おしぶち)とは、壁材が動かんように上から打ち付けて押さえるための細い棒状の部材やそうです。

継ぎ目や端部を隠す目地隠しや化粧としての役割も果たす、職人さんの丁寧仕事なのだそう。


そうした昔の建築物の丁寧仕事で、唯一知っちょったのが「釘隠し」🎶

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「襖の桟は一本の建築部材を彫って取り付けちゅう。

 合わんかったら部材ごっと取り替えんといかんなるき、

 当時の職人さんの意地が見えるようやねぇ」

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へぇぇぇぇ!と感心しきり。


こうして「昔」を紐解いてもらえたことで、

この家の施主であったご先祖様と、引き受けた当時の職人の方々との間には、

きっと深い熱い信頼関係があったのでは無いかなぁと想像がかき立てられました。


明治・大正・昭和・平成、そして令和という時代を生きた人々を、

じっとこの大きな塚石の上で見守ってきたこの家。

どうか次の世代も存在を続けてくれますようにと願わずにはいられません。


そうそう、正確な築年数については、

多分天井裏のどこかに潜ませてあるはずの『棟札』を捜索したら判明するそう。

さて、いつ探そう💦



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posted by moco at 17:41| 高知 | Comment(0) | TrackBack(0) | ふるさとの営みと農をタノシム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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