「地域で産物を作っている人も交えた参加型商品開発ワークショップ」を提案してきたのが、
当時社長になりたてやった四万十ドラマの畦地履正くんでした。
「まちづくり」と「商品開発」が直列配線で繋がらずに腰が引けていた私に、
「地域の産品で地域経済が周り、地域が元気になる、これこそまちづくりじゃないですか!」
と、熱く口説いてきてくれたおかげで新たな世界が開いたのでした。
町の宝物を探すように地域の産品を探し、
地域のものさしを考えるように商品作りのコンセプトを決め、
栗生産者や茶工場の方々の気持ちに寄り添いつつ、
野菜を作るおんちゃんや味噌を作るおばあちゃんの静かな声を拾い集め、
若者や移住者の刺激的で自由な発想を束ね、
「四万十川に負荷をかけない」魅力的な商品アイデアが続々と誕生。
手探りで始めたワークショップの成果として、
2007年にオープンした「道の駅四万十とおわ」には地元で生まれたオリジナル商品が20品目以上もラインナップ。
オープン前日には私のキャスターデビュー時期とぼっちり重なった「とさ金」にて、
現地からの生放送でお伝えできたという奇跡のタイミングもあり、
たちまち人気の道の駅となりました。
この経験で構築された商品開発ノウハウは「四万十方式」と呼ばれるまでになり、
全体統括の履正くん、ファシリテーターの私、
そして迫田司さんや坂東真奈さんらデザイナーと都度都度トリオを結成。
時には流通や建築、スイーツジャンルなど様々な専門家の方々も交えながら、
15年以上にわたり短いところで1年(3〜5回)、長いところでは5年、
青森県大間町・新潟県阿賀町・静岡県伊豆市・石川県七尾市・京都府南山城村・
三重県熊野町・宮崎県都城市・徳島県池田町・香川県直島町などなど、
あっちこっちに「チーム四万十」の一員としてお手伝いに通ってきました。
この3年は、山形県庄内町の商品開発プロジェクトをサポートしてきました。

先日、最終回となる15回目のワークショップが開催。

私は全体ファシリテーションしもって記録していくいつものスタイル。
この場でお披露目された、
「かめこめプロジェクト」の考え方を伝える映像作品が素晴らしかった!
ここには、庄内町を知るべく巡って出会った農家さん、事業者さん、町役場の担当者さん
誰もが誇らしい顔をして映っていて感慨深く、初見で涙ほろほろ。
最後に富樫町長から、
「みんなで考えた『真ん中』を『ど真ん中』に育てていこう!」
と力強いメッセージが発せられ、今後の庄内町独自の取り組みに期待です。
私たちが関わったプロジェクトの熱が維持され、「その後」が聞こえてくるたびに、
誇らしい気分のお裾分けをもらっています。
昨年は「道の駅お茶の京都みなみやましろ村」が
雑誌社主催の「道の駅最強ランキング」で全国1位に輝いたことに大喝采。
今後もどんな地域のどんなプロジェクトとご縁が育まれるのか、
ファシリテーションの技を錆びつかせないようにして、新たな出会いを楽しみにしています。
一日一回のクリック、ありがたくお待ちしています!!
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