2021年02月14日

去りゆく土佐の味「鯛蒸し」

旧暦の正月おきゃくは、

例年のように食材が揃わなかったり、集まるメンバーも少なかったり。

なので、「鯛蒸し」はせんとこうかと思うちょったら、

「他に何がなくても、蒸しだけは食べたい!」

と言う熱いリクエスト多数。

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というわけで、無事に出来立て熱々の「蒸し」が座敷に並びました。


餅つきの前に土佐湾で獲れた立派な石鯛が届き、

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それを姪っ子ちゃんが「捌いてみたい」と志願して、

難しい背開きにチャレンジし、

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強めに塩をして3日間蔵の中で寝かせていました。

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もっちりと塩の効いた鯛の中に、

葉ニンニク5本(刻んでフードプロセッサーでペースト状に)

もめん豆腐、おから

すりごま、砂糖、塩、卵


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これらを混ぜた種をしっかり詰め込みます。

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蒸し器はもち米を蒸すなどにも使う木製の年代モノ。

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まぁまぁ大きい蒸し器ながやけど、

無理やり詰め込まんといかんばぁ大きい鯛でした。

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取り出しやすくするために藁を渡し、

木製の蒸し器にひっつかんようにハランを敷いて。


庭で火を起こして約1時間。

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蒸し上がりを知らせてくれるのは芋!

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鯛の塩気と旨味がおからに移り、

おからの甘みと葉ニンニクの香りが鯛に移り、

たまらないハーモニーを生み出す土佐の郷土食。




とてつもなく時間と手間がかかるので、

お家で作る機会は激減、

お料理屋さんでもなかなか食べられない料理です。

「去りゆく土佐の味」なのかも知れません。


でも、姪っ子ちゃんはさばき方を覚えてくれたし、

娘は大好物ゆえに「次は詰め物を担当する」と言ってくれたし。

我が家においては「まだまだ続く土佐の味」となりそうです^^


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posted by moco at 21:39| 高知 ☔| Comment(0) | ふるさとの台所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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