旧暦の正月おきゃくは、
例年のように食材が揃わなかったり、集まるメンバーも少なかったり。
なので、「鯛蒸し」はせんとこうかと思うちょったら、
「他に何がなくても、蒸しだけは食べたい!」
と言う熱いリクエスト多数。
というわけで、無事に出来立て熱々の「蒸し」が座敷に並びました。
餅つきの前に土佐湾で獲れた立派な石鯛が届き、
それを姪っ子ちゃんが「捌いてみたい」と志願して、
難しい背開きにチャレンジし、
強めに塩をして3日間蔵の中で寝かせていました。
もっちりと塩の効いた鯛の中に、
葉ニンニク5本(刻んでフードプロセッサーでペースト状に)
もめん豆腐、おから
すりごま、砂糖、塩、卵
これらを混ぜた種をしっかり詰め込みます。
蒸し器はもち米を蒸すなどにも使う木製の年代モノ。
まぁまぁ大きい蒸し器ながやけど、
無理やり詰め込まんといかんばぁ大きい鯛でした。
取り出しやすくするために藁を渡し、
木製の蒸し器にひっつかんようにハランを敷いて。
庭で火を起こして約1時間。
蒸し上がりを知らせてくれるのは芋!
鯛の塩気と旨味がおからに移り、
おからの甘みと葉ニンニクの香りが鯛に移り、
たまらないハーモニーを生み出す土佐の郷土食。
とてつもなく時間と手間がかかるので、
お家で作る機会は激減、
お料理屋さんでもなかなか食べられない料理です。
「去りゆく土佐の味」なのかも知れません。
でも、姪っ子ちゃんはさばき方を覚えてくれたし、
娘は大好物ゆえに「次は詰め物を担当する」と言ってくれたし。
我が家においては「まだまだ続く土佐の味」となりそうです^^
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2021年02月14日
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