2018年11月13日

高知の植物の可能性、食・工芸・そして観光へ

温帯と亜熱帯の気候が交じり合う高知県は、

「まちなかの街路樹までもが植物園のように豊かだ!」

と植物の専門家たちが感嘆するほど。


当然、山野の植物も実に多彩であるらしく、

高知工科大学が5年にわたって調査した植物は「高知県有用植物ガイドブック」にまとめられています。



「補完薬用資源学」というジャンルらしいこの研究成果を、

「暮らしの中でいっぱい活用できる可能性を秘めてるんだよ!」を伝えるために、

高知工科大学主催でシンポジウムを開催しました。

有用植物は「観光」のタネになるか!?

里山のなりわいに光をあてるトークセッション


(2018年11月8日/集落活動センター美良布で開催)

44719457_352363455510594_3163729131355504640_n.jpg


梼原町在住のオランダ人紙すき職人ロギールさんのお話から。

46108149_1786017394840955_4247345768068808704_n.jpg

紙すきに必要な楮やミツマタなどの植物を育てるところから始まる、

「ものづくり」としての和紙がもつ奥深い文化の魅力を語ってくださいました。

45980993_1786017731507588_679948285653286912_n.jpg

その風景は本当に美しく、ロギールさんを魅了するわけです。

里山の美しさこそがものづくりのインスピレーションになるのだと。

和紙と自然をトータルで伝えていきたいという思いは、

「ここ(梼原町)に来て体験してもらおう」ということにつながり、

紙すき(原料育ても含めて)体験+泊まる+食事

ほら、立派な体験観光プログラムになっちゃった、というお話。



続いて3人のスピーカーを交えてのトークセッション。

ロギールさんの息子さんのアウテンボーガルト陽平さんは、

体験観光の拠点となる「かみこや」の運営の全てを担っています。

45939432_1786017448174283_7550764085046935552_n.jpg

彼によると「ホンモノの和紙を知らない、見たことがない人」は多く、

「かみこや」にある和紙の障子や襖を見てもらうことも「体験」になるのだそう。

人と自然が作り上げた本物の美しい物は癒やしの効果もあるらしい。

今後はこの魅力と合わせて「ここに体験場所がある」という情報をいかに発信し伝えられるか、

web発信などそこに力を入れていきたいとのこと。



地元香北町で進めている野草ブレンドティーの取り組み紹介は、

メンバーを代表して元気いっぱいの五百蔵由美さんが登場!

46077571_1786017494840945_8218815118016774144_n.jpg

「草も虫も大っ嫌い」だった由美さんですが、

身体によさ気な野草を採取する作業がとてつもなく「面白くタノシイ!」こととなり、

「街の人もこんな体験したいんじゃない?」「させちゃりたい!」

自分が大好きなことのおすそ分けというスタイルで「観光プログラム」が生まれつつあります。

お話の途中で参加者の皆さんにはブレンドティーを試飲いただきました。

46159229_1786017524840942_1781330998751920128_n.jpg

いずれもこの春から夏にかけて香北の里でみんなで採取した植物です。

単体でも美味しいのですが、2〜3種類をブレンドするのが実に楽しい!

46014137_1786017558174272_6403040500185563136_n.jpg

先日のお試し体験ワークショップの様子も報告されました。


パネラーの皆さんもじっくり味わってます🍵

46007316_1786017504840944_8935781524930822144_n.jpg


さて、3人目。

サンドイッチパーラーとして音楽活動もしてるやまゆうこと山下裕矢さん。



彼は「ふんどしの店harenchi」の店主でもあります。

45981495_1786017434840951_1013523809824669696_n.jpg

なんでふんどし??から始まって、

「高知の自然の中にある植物で染めたい」という熱い思いに至るまでのお話を伺いました。

46077490_1786017304840964_6324309557761802240_n.jpg

クラウドファンディングでの資金集めも成功し、

今秋彼は草木染めのふんどしを携えてイギリスのロンドンへ!!

Hyper Japanというイベントに出店し、高知の自然から生まれたふんどしを世界発信!!

今後はそれぞれが好きな植物で「Myふんどしを染める」という体験プログラムも開発したいそう。



和紙、お茶、ふんどし

それぞれの関わるジャンルは違えど、いずれも植物が持つチカラあってこそ成り立つもの。

その魅力を、素晴らしさを「おすそわけしたい!」という気持ちが湧いてきてるのも共通。

植物を観光の「タネ」とし、芽を出し、育っている様子が浮かび上がってきました。

こうして繋がりを持てたことで、

今後はユニークな「合わせ技一本!!」が生まれることにも期待が高まります♪


トークセッション終了後は軽食を囲んで懇親会。

定番チリコンはロギールさんが何度もお代わりしてくれよって嬉しかった♥

45971477_1786017611507600_8913866986878926848_n.jpg

そして、モロブタの上に並べたのはいずれも香北町の、

「フレッシュマートふくどめ」さんとこのかぼちゃコロッケ

「キセツノオヤサイ葉屋」さんの人参をラペにしたの

あとはオリーブ、ゆで豆、チーズ、トマトなどを並べて、隙間は庭のローズマリーで埋めるという荒業w

46095522_1786017768174251_3644955868702703616_n.jpg

ここに、土佐山田町の「DADAナッツバター」を加えてみたのでした!!

使い方を解説、

46003569_1786017651507596_1189156636149678080_n.jpg

クラッカーの上にレタス・コロッケ・人参ラペ・オリーブを重ねたらナッツバターをとろ〜り。

45967231_1786017328174295_8364811823890825216_n.jpg

これ、最高!!

参加者の皆さんも興味津々トライ!

46107806_1786017778174250_8754860739165945856_n.jpg

「うわっ、美味しいーーーー!!」

の声があっちからこっちから^^

45926936_1786017838174244_5410799705011519488_n.jpg


地元の美味しいもののコラボは、気持ちも弾んで会話も弾んで♪


終了後、残り物を車に乗せて持ち帰る車中、

モロブタを膝の上にのっけて「助手席パーティー」で一人盛り上がったことも、

合わせてご報告しちょきます(笑)

46185712_1786017378174290_9142710360602574848_n.jpg



お疲れさんとねぎらいクリックいただけると嬉しいです♥


四国ランキング


■「土佐手拭い」のお買い求めはこちらで→「土佐旅福」

■「ふるさとの台所」掲載料理レシピ配信中→「クックパッド」

■ハタケナカのしごと・活動チェックは→「株式会社わらびのHP」
posted by moco at 01:06| 高知 ☔| Comment(0) | 株式会社わらびののオシゴト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。