「ねぇ、みんなで土佐久礼のかつお祭りに行かん?」
酔った勢いの、ホンマに勢いの企画でした。
ゆーこさんの提案に、
その場に居合わせた数人が「行く行く!」と乗ったのは3月のこと。
そして5月、男子8名女子8名による、
夢の様な「THE大人の修学旅行」が実現したのでした!!
【1日目】
9:30 高知駅集合
まずは朝1便で飛んできた東京組4人、
ゆーこさんとお友達、日経新聞元高知支局長古宇田さんと、
土佐町の山首さんと私、計6名からスタート。
9:53 特急列車出発
おもむろに「文佳人 山北みかんのお酒」をバッグから取り出す仕掛け人!
「え〜、まだ朝やんか!」とたじろいだもんの、
「これぞ公共交通の醍醐味ながよ!」と諭されすんぐに受け入れる面々(笑)
四合瓶一本、朝倉を過ぎる頃にはカラになっちょったwww
10:17 佐川駅到着
ここで「アースエイド」の嶋崎くんが合流して、「司牡丹」までテクテク徒歩で。
美しい土佐漆喰の白壁が連なる町並みも楽しい。
さあ、ここから「修学旅行的プログラム」が一気に濃厚になります!
『創業400年 銘酒司牡丹酒造の酒蔵見学』
本来はコースの最終になっちゅう試飲コーナーから攻めるという、
非常に「らしい」展開(笑)
杜氏の浅野さんに解説をして頂きながら、
その違いをじっくり味わうのです。
左から順に試飲させていただきました。
「龍馬からの手紙」は9号系酵母、65%精米でさらりとした味わい。
「仁淀ブルー」は7号系酵母、レトロな酵母らしい、スッキリとした酸味。
「維新の里」は高知県の吟醸酒酵母、高知県産米100%使用の個性的なお酒。
「大吟醸司牡丹」は精米度40%、水と酵母の特性が出てるそうです。
「永田農法」はぬる燗が合う 抵抗なくてダラダラ飲むのに楽なお酒(祐子さん談)
さて、蔵の中へ。
大きなタンクがズラリ、1タンクで一升瓶5000本分!!
もちろん昔は木樽でした。
木樽からタンクに変える際、天井の高さが足りずジャッキで蔵全体を持ち上げたんだとか。
酒は空気中の菌が少ない冬に寒造りするほど菌を嫌うから、
真新しい木樽は最初に酒蔵が使う。
次に醤油や味噌、最後は酢とリサイクルされていたそうです。
新しい木樽は菌が住み着くのに数十年かかると言われ、
醤油や味噌には向かないとのこと。
まさにバイオテクノロジーの世界の話。
お酒のできる工程を丁寧に説明して頂きながら、
人生哲学にも通じるような深〜〜〜いお話も伺えました。
『米が骨、麹が肉 、水が血液、酵母が服。
これでお酒のスタイルが決まる。
全てがバランスが取れて初めていい酒。
ちゃんと身体がてきてないと見掛け倒しの酒になる』
浅野さん、ありがとうございました!!
司牡丹の酒造りへの思いにすっかり心酔したメンバー、
大急ぎで夜の宴会用の酒を買い求めたら佐川駅までダッシュ!!
12:07 佐川駅発
12:32 土佐久礼着
さすがに空腹MAXです、大正町市場へGO!
12:45 田中鮮魚店
店先で魚を「コレとコレとコレ」って決めたら向かいの食堂へ。
ササッと刺し身盛りとなって運ばれてきます🎶
この日の鰹は絶品、これまで食べた中でも最高レベルにスバラシイ!!
タタキ、刺し身、ハランボの炙りと堪能しました。
たらふく食べて満足のはずなのに、新鮮なウルメをみたら通り過ぎることはできない!
手際よく刺身に切ってくれて、おろし生姜もたっぷり。
ポン酢ではなくて醤油を掛けるのが久礼流。
ワンパック350円を買い求めてそのまま立ち食いしちゃう大人たちw
新鮮この上ないウルメの美味しいことと言ったら❤
さらにキビナゴを捌きゆう女性を発見!
「刺し身ですんぐに食べさせてもらえんろうか」と頼んだら、
特製(!!)の器具を使って実に手際よく三枚におろしてくれました。
さっきのウルメのパックに投入。
これまたおいしく立ち食いで堪能。
ちょっとお行儀が悪いけんど、
とびっきりの鮮度を味わうにはこのスタイルが一番!!
何よりその場で「美味しい!」がダイレクトに伝えられて、
コミュニケーションも生まれるしね^^v
鰹、アジ、イカ、ウルメ、キビナゴと魚ばっかりでしたので、
もういっちょ久礼名物でスッキリ作戦。
キリッキリに冷やされたトコロテンです。
これまたおろし生姜がたっぷりと。
「鰹と小魚七種のお出汁やきね〜、残さんと全部飲んでみて!」
美味しい〜〜〜〜〜!!
そしてピッカピカに飲み干した!!
まさに食のパラダイスのような大正町市場、
〆はこれまたガツンと生姜を効かせたソフトクリームです。
びっくりするばぁ生姜が効いちょりますが、決してキワモノ的ではありません。
割合が絶妙で男性陣にも人気の味ながです。
14:00 西岡酒造店
そして市場から徒歩7分、本日2件目の酒蔵「西岡酒造店」へ。
案内くださったのは10代目、西岡大介社長です。
「蔵は230年前の建物。傷んでも昔通りに直せないので板になる」
「納豆菌だけ熱湯で死なない。
藁を茹でで残っているのが納豆菌」
「酒造りは毎年一年生。
お米から始まる発酵食品で、天候など人間の力ではどうにもならないところがある。
だから神頼みもする」
何回も行ったことがある蔵なれど、毎回説明に深く感銘。
今回はこんなおちゃらけたこともさせてもろうたw
どうもありがとうございました!!
15:00 黒潮本陣からお迎え
本日宿泊のお宿「鰹乃國の湯宿 黒潮本陣」に向かいます。
男性陣、女性陣それぞれ2棟のコテージに分かれて宿泊です。
2階建てのログハウスは広々としていて、
さらに漁港を見下ろし太平洋を一望できるデッキもあり眺めは抜群。
夕食までの間、各自本館で温泉につかったり(海を眺める露天風呂あり)、
シエスタしたりのんびり自由行動です。
18:00 宴
司牡丹と西岡酒造、それぞれの蔵で仕入れたお酒をずらりと並べ、
ようやく顔を揃えた16名が乾杯!!
黒潮本陣のお料理がとっても美味しくて、お酒が進むのよね〜❤
さしつさされつが一升瓶ってどうよ(笑)
2時間で食事タイムは終えましたが、
「大人の修学旅行」はこれからが本番なのだ!
コテージに集合して2次会が始まるやいなやワークショップのスタート!!
そうなのだ、私はこのために模造紙とプロッキーを持参www
テーマは
「大人の修学旅行を誰もが楽しめるようにするには」
各ジャンルの参加者がそれぞれにアイデアを出し合ったその内容は、
レポートにまとめたらすんごい企画になりそうです!!
そして夜は更けていくのでありました。
25:00 消灯(笑)
【2日目】
8:00 朝食
爽やかな目覚め、あんなに飲んだのに誰一人として二日酔いの顔してないのがスゴイ。
朝ごはんも美味しく食べられました。
ここにもトコロテン❤
館内で集合写真。
玄関でも集合写真。
終わりが近づいてくると何だかちょっと離れがたい気持ちになるね。
9:30 かつお祭り会場到着
すんごい人〜〜〜〜〜!!
来場者数は1万8千人、
高知県内の屋外イベントではトップレベルの賑わいです。
そして焼かれるカツオは2.2トン!!
いちいちスケールがでかいです!
海風も心地よく、青空広がる上天気!
司会はこのお二人、土佐かつおくんとさおりさんが息もぴったりに進めます。
熱い中ご苦労さまでした!
来賓の挨拶に立たれた尾崎高知県知事から祝辞とともに、
こうして美味しいカツオが食べられる環境維持のために、
幼魚の乱獲を規制する活動への理解と協力を求めるアピールがされ、
会場はひときわ大きな拍手で盛り上がったのでした。
かつお祭りに合わせて「かつお柄」の帯を締めたゆーこさんに、
アキさん大喜びでこちらも盛り上がる❤
炙りたてのカツオがどんどんやってくる❤
チチコとハランボの炙り!
お酒はやっぱり『久礼』よね^^v
嬉しくて楽しくて、この笑顔^^
女性陣のお膝には「土佐手拭い」🎶
他のグループにも知り合いを見つけては賑やかに乾杯を重ね返杯を重ね・・・。
あっと気がついたら帰りの列車の時刻が近づきゆう!!
12:12 土佐久礼発
13:02 高知駅着
そのまま「おびさんマルシェ」に繰り出す。
写真は土佐手拭い買ったら「ごふく美馬」店主の記事で折られた新聞ばっぐが付いてきて、
これまた大笑いな展開www
東京組はさらに「Village」にも顔を覗かせた後、
夕刻の飛行機便で帰ってゆかれました。
早くも、
あそこも行こう、ここにも行きたいと次回企画が話し合われてます。
誰に頼まれたわけでもないのに、
「誰でも体験できる魅力的な旅の仕掛け」について大真面目に語り合う人々。
楽しくてパワフルで充電もいっぱいできて最高の休日❤
プログラム企画してくれたゆーこさんに、高知県民として感謝です!!
あー、それにしても長編記事が2回も続きました。
読んでくださった方、どうもありがとうございました^^
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2017年05月22日
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私は生まれ育った佐川町から沖縄県に移住をして3ヶ月経ちました。
今回はその懐かしい佐川の記事〜大好きな久礼の記事にすごくうれしくなりました。
酒蔵通りは、その先にある保育園に行くための通園路でした(*'▽')
地元にいるといつでもある当たり前の景色が、こうやって離れてみるとなんと懐かしく感じられることか!
これからも高知のいろんな場所の記事、楽しみにしています♡
あ、佐川に来る機会がもしあれば、佐川駅前の居酒屋【かえで庵】は、ものすごいおすすめです! 特に焼き鳥・餃子(ほかにも多数)絶品なので、是非いらしてください(*'ω'*)
コメントありがとうございます!
ふるさとの風景に喜んでいただけて、
撮った甲斐があった、書いた甲斐があった!と嬉しくなりました🎶
「かえで庵」は次の機会のお楽しみ^^