2016年11月04日
土佐の酢みかん文化を楽しむ会
「酢みかん」
土佐人は季節の柑橘をこう呼んで愛してます。
そして季節の食材と合わせて柑橘酢の違いを味わうという、
とっても繊細な贅沢を楽しんでいるのです。
11月2日の夜、土佐料理司本店で開催された、
「土佐の酢みかん文化を楽しむ会 2016」(主催:土佐学協会)
に参加してきました。
とにかくビックリなのは、集まった酢みかんの種類の多様さです!!
スタンダードなところで「ゆず」(旧土佐山村より)
そのゆずにだって「青ゆず」あり、「実生ゆず」あり。
酢を絞った皮もヒメイチと煮て楽しみます。
四万十の方ではイチオシ柑橘の「ぶしゅかん」(今回は春野より)
もっと青い時期の夏場には「シイラ」や「シンコ」と合い口。
キュッとパンチの聞いた酸味が魅力の「はなゆ」(香南市より)
初夏の頃、上り鰹に合わせる香りです。
パンチの効いた「はなゆかんざし」を挿してみました^^
柑橘ってのは緑色から黄色もしくはオレンジ色に色づいていくわけです。
初夏のフルーツの「小夏」だって、青いうちは絞って酸味を楽しむのよね。(西込柑橘園より)
ようやくメジャーデビューの「土佐ベルガモット」❤(西込柑橘園より)
「すだち」と「ゆこう」(宿毛市より)
宿毛では絶賛売出し中の「直七」
まろやかな酸味が秋の戻り鰹にぼっちり。
とてもワイルドな表情の「獅子柚子」!
「獅子柚子」と混同されることが多いそうな「鬼柚子」
どちらも「大きい」ってだけで獅子だの鬼だの、
失礼千万なネーミングが可哀想ね^^;
さらに「世界各国の香酸柑橘」も紹介されました!!(土佐市 白木柑橘園より)
「スウィートレモン」に「バレンタインライム」
「リスボンレモン」と「ピンクレモネード」
「フィンガーライム」「タヒチライム」「マイヤーレモン」
果肉部分はめっちゃ少ない「ジャンボレモン」、
でも白い甘皮部分が料理やマーマレードに使われているそうです。
まるで「ジャニーズオールスターズ」ばりに勢揃いした酢みかん、
思いっきり堪能するといたしましょう♪
先ずは司牡丹の仕込み水で割って、
それぞれの「個性」を味わってみました。
食前酒ならぬ「食前酢」をまさに「きき酢」のごとく楽しむ時間は、
ノンアルコール状態ならではの余裕(笑)
「酢みかんのお酒もいっぱい揃えてあります〜」
のアナウンスに弾む気持ちに抑えはきかない!!
中でもお気に入りの一杯はこれ。
甘さは控えめながらも、もうちょい大人な味にしてみたい。
テーブルにラインナップしちゅう酢みかんをギュッと絞り入れたら、
「!!!!!!!」
さらにスバラシイ「ぶしゅかんカクテル」に大変身❤
さぁ、お楽しみの「酢みかんに合うお料理」の登場です!
先八寸
・ファームベジコの胡瓜とリュウキュウの酢の物
・四万十鶏の春菊衣揚げ
・四方竹の土佐煮
・茄子と青唐辛子の焼浸し
・酢みかんおにぎり
造り
須崎一本釣りの漬けすま鰹の子
強肴
炭火焼き 鰹の塩たたき
煮物
鰆と大根のスープ煮 柚子味噌掛け
油物
自家製土佐天
酢肴
紅葉鯛の軽いスモークときのこ
こちらの料理には「1個1000円」とも言われる贅沢柑橘
「フィンガーライム」を載せて頂きました。
ほら、キャビアのように果肉が粒々!!
この一粒に柑橘の味わいが濃縮されているようで、
まさに「柑橘キャビア」なのです、驚き!
それはもう、絶品❤
食事
鰹の手こね寿司
止椀
紅葉鯛の潮仕立て
水菓子
土佐紅さつま芋と林檎のきんとん
いずれの料理も好みの酢みかんをギュッと絞り入れて楽しみました。
料理を楽しみつつ、
土佐学協会「酢みかん文化研究会」の百田美知さんの説明を伺ったり、
NHKワールドで紹介された番組を観たり、
生産者さんのお話に耳を傾けたりと、内容も充実しまくりの会でした。
司会の長崎さんも大活躍!
このように「土佐」ならではの味覚の楽しみは、
きっと観光や出張でいらっしゃった方に対しても最高の「おもてなし」になるはず。
先ずはたのしく「酢みかん文化」が語れるばぁになっちょきたいね^^
「土佐学協会」さんが開いてくれるこんな会は、
ホンマにスバラシイきっかけになると思うがです。
次回開催が待ち遠しくってたまりません!!
二次会は「バッフォーネ」でさらにゴキゲンで語らいまくり♪
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