昨年9月より、実家で借り暮らしを始めてから3ヶ月あまりが過ぎました。
集落の方々と交わす挨拶もすっかり「日常的」な感じになってきたところ。
昨年末には願い出て「部落会」への出席を許されました。
現在14世帯24人の集落は、
「限界集落」どころか「消滅危機集落」です。
なにしろ高齢化率が凄い。
父の証言によると「80%を越えちゅうろうねえ」とのこと!
そんな集落を担う13名が集まった部落会では、
・区長選出のこと(現在70歳未満の4人で持ち回り)
・軽トラ用に道を拡幅(軽トラはもはや畑の必須アイテム)
・電気柵の設置(イノシシの被害が酷くなってきた!)
・「田役」の日程について
・不在地主の土地修復問題
などなどが話し合われたのでした。
道路の拡幅については「現地で確認してみようやいか」ゆうて、
公民館から歩いて移動してみんなで位置確認。
「現場」近くに丸い石が埋め込まれちゅうとこがあって、
「もこちゃん、ここに何があったか覚えちゅう?」
と問われた。
「覚えちゅう、覚えちゅう!水車小屋があったよね!」
って、昔懐かしい景色を思い起こすとともに、
あぁそうだ、
私は幼い頃からこうして近所の人らぁに「もこちゃん」と呼ばれて育ったんだ。
そんな記憶も温もりを帯びて蘇ってきたのでした。
「この石はワラを叩きつけて柔らかくするためにあったがよ」
うひゃー、それは流石に知らんかった!!
高齢化が迫る集落においては不可欠な道の拡幅作業、
そんな中でも「集落の記憶」はこうしてちゃんと残されちゅうがや。
午後2時から始まった部落会は4時過ぎまで続き、
その後「初会」へと移行!
昔は暮れに「納会」、新年明けて「初会」が行われよったがやけんど、
「2回もようせんなった」き年末に合体して「初会」ゆうようになったがやと。
「自分より若い女性にお酌してもらえるとは♪」
ゆうて、こんな私でもウゲてくれるセンパイの方々(笑)
またこの日の部落会で、
今は他所に住みゆうがやけんど今後足繁くもんてきて、
部落の一員として「役」を担うと宣言した方もいました。
もちろんみんなが大喜び。
ふと思ったのでした。
若い人に移住してもらうのは限界集落の生きる道のひとつやと思う。
新しい住人によって「ムラ」が再生していく喜びはもちろん大きい。
けんど集落にとって口にはよう出さんでも心からの願いは、
「若いもんがもんてくる」ことながやとヒシヒシ。
定年を迎えた50〜60代ですら「若いもん」ながです。
ここで一緒に遊んだ幼馴染たちは今、みんなぁ他所で暮らしてます。
ひとりもんてきたら、ここの平均年齢はぐっと下がる!!
ちなみに私たち夫婦がもし住民票を移したら、
高齢化率は4ポイント下がって76%になる計算(おぉぉーーー!)
ひょっと3組の幼馴染み夫婦がもんたら66%まで引き下げられる!!
「じきに高齢者の仲間入りやん!」って歳ではあるがやけんど、
その子どもや孫世代が「ムラ」と接点を持つ機会は絶対に増えるわけで。
縁を途切らせんための効果はきっとある(はず)。
さらに、ムラに縁のある若いもんがクッションになれば、
移住を受け入れるきっかけも作りやすくなる(はず)。
こんな夢物語を妄想しつつ、
60歳前後が「帰りたくなるふるさと」にしていくのも、
これからの中山間地対策に欠かせん視点やな、と感じた年の暮れでした。
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2016年01月06日
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深い問題ですねぇm(__)m
親父の田舎である山奥では
その周りの何も無い環境と一番奥の集落!で
言われる様に車が無ければ何も出来ない所では
もぉほぼ廃村状態です・・・((+_+))
まだ平坦地の有るmocoさんの田舎ならば
環境面での遮断条件がクリア出来るから
おっしゃる様な縦の繋がりが広がれば
将来に光が有りますね!!
期待します・・・m(__)m
確かに国道沿いで、バス停も有り、光ネットも通じちゅう。
この条件で「将来」がないとなると、由々しき事態!!
踏ん張ってみます。