鏡村に住む映像作家のマイケル・カーン。
彼と知り合ったのはもうかれこれ14年ばぁ前になるろうか。
高知県教育委員会に国際交流員として配属されちょった。
当時たまたま県教委の事業の関係で頻繁に足を運びよったき、
すぐそばの席にいたマイケルとも挨拶を交わすようになって。
デザインのセンスが優れていた彼は、
高知におる外国人をつなぐニュース・ペーパーを作りよって、
それがきっかけで話をするようになったがです。
以来ずーーーーっと仲良しなのよ♪
田舎の文化にとっても興味がある彼を、
実家の餅つきに誘ったりしながら親交を深めていました。
そのマイケルが!!
先日、目出度く結婚したのです
お相手はポーランド人の可愛らしい女性、アリシアさん。
披露宴のご案内状を頂いた。
会場は彼が在住している旧鏡村吉原の公民館ですって!
アメリカ人とポーランド人がこんな高知の田舎で結婚式!?
面白〜い
何から何まで手作りみたい♪
こりゃ素敵な披露宴になりそうとわくわくしもって行ってきました。
県民文化ホール前から乗車した送迎バスは21人乗り。
小型とは言え「鏡村役場からさらに奥へと続く狭い道は大丈夫?」
と心配になる。
案の定、対向車が来るたびに相手の車がバックして道をよけてくれゆう。
バスの屋根は覆い被さる木の枝がぎっちりこすりゆうし
それでも無事に現地到着!
河原では親族とごくごく近しい方々で式をやりゆう真っ最中やった。
その後対岸に渡った二人は記念の植樹を始めた。
まだ柔らかい色した新緑の中、新婦のウェディングドレスが白く輝いてました。
植樹を終えた二人を手前の川岸で待ち受ける参列者達。
ポーランド式儀式の説明が英語と日本語で行われています。
手に手に花を持ち、シャボン玉を吹いて今か今かと心待ち。
やってきました
命を宿した新婦をいたわるように手を引く新郎マイケル。
川を渡り、木々の間の小道を辿って、
ようやく木の枝と花で作られたアーチの側まで到着しました。
ここで二人にパンが手渡され、何やら誓いの言葉を交わしています。
遠いし英語やしポーランド語やし、
・・・・さっぱり話の内容はわかりません。
どうやらパンには『お金に困らないように』という願いが込められた、
ポーランドの結婚式の風習だそうです。
誓いの儀式が済んだ二人、花嫁を『お姫様だっこ』して新郎がゲートをくぐります。
みんなから一斉に祝福のフラワーシャワー、
山奥のひっそりとした神社の参道が、いきなりメルヘンの世界♪
お祝いに集まった親族・知人・友人・村人、
計80人で野外記念撮影会を終えるとおじちゃんの一人が、
「お〜い、マイケルの胴上げじゃ!」
ワッショイワッショイの声が賑やかにこだまして、
さぞかし山の生き物たちも驚いたことやろう
元は小学校やった吉原公民館、
今日はすっかり披露宴会場に模様替えされちゅう。
拍手の中をカップル登場!!
この手作り感溢れるしつらえが暖かいよね〜。
いかにマイケルがたくさんの人たちに愛されているかがわかるろう?
テーブルの上に並んだお料理も、仕出しの皿鉢に混じって
地元の方々が作った田舎寿司や山菜料理があって嬉しい
そんな高知の田舎っぽさ満々な空間ながら、
司会・撮影係・祝いの尺八演奏、
ミーーーンナ外国人デ〜ス!
日本的な出し物とあらば一斉にカメラを向けるのが面白い!!
けんど、アタシら日本人からしたら、
ウェディングケーキ入刀後のお戯れにビックリさせられましたから!!
え?
キスにたじろいだのかって?
んなアホな
(しかし流石に外国人同士だとサマになる、絵になるものですね。)
驚いたのはいきなり始まった二人のバトル
全く情け容赦なくケーキのなすりつけ合い!
まるで『どろんこ祭り』です!
こんなこと、生涯最も丁寧にメイクアップされちゅう
日本の花嫁やったらありえんき!
会場はあっけにとられつつも大爆笑でしたよ。
こんな風習もあるんやねー、
と居合わせた周囲の「日本人」と目を見合わせた。
その後ゆったり語り合ったりダンスを楽しんだりで、
あっという間に披露宴終了の時間になってしもうた!!
いい気分になっちゃって二人とお祝いのハグ
地元の方々に見送られながら帰りのバスに乗車しました。
幸せのお裾分けは、
マイケルの友人が焼いてくれたというパンと、
お米、コサージュ、披露宴のBGM集。
これまた暖かくてステキです。
マイケル&アリシア、末永くお幸せに
四国人気blogランキングに参加中
↑こちらをポチッと、幸せクリックよろしく
2007年04月24日
この記事へのトラックバック
はじめまして、素敵なウエディングレポート、読ませていただきました。
実はわたしは高知出身カナダ在住のものです。マイケルとは一時期よく遊んでいたので(あの囲炉裏のあるおうち、懐かしいです)、偶然こちらのブログを見つけて思わず興奮して読ませていただきました。
たくさんの写真と温かいストーリーを読んでいて、なんだかわたしも彼らの結婚式に参加させてもらったような気に。。♪
お礼を言うのも変かもしれませんが、とっても楽しませていただいたので、本当にありがとうございました。
ついでにと言ってはなんですが、お仕事の方のブログなども見せていただきました。予算がないところをがんばったせいで、次から予算がおりないところを読んで、嗚呼。。。と同感&憤慨したり。
お気に入りに入れさせていただいたので、またちょくちょくお邪魔させていただきますね。遠いカナダでいろいろな高知の様子が見られてすごく嬉しいです。
わお♪
私の方こそ興奮してしまう!
すご〜い、カナダの方にご覧頂けているとは。
このブログ記事はマイケルにも喜んでもらえて、
今二人の母国の親類縁者にも読んでもらいたいと、
英語とポーランド語バージョンを準備中です。
高知を懐かしんで頂けたら嬉しいです、
どうぞ再々覗きにいらっしゃってくださいね♪