
師走を迎える頃に母から掛かってきた気弱な電話。
晩秋の畑仕事で足に大けがを負い、歩くのもままならんなっちょったのです。
怪我した足をかばって無理して動くと腰にもゆうてくる。
そんなこんなで体も心も弱気になってしもうて。
しかし、毎年恒例の正月おきゃくは何よりの楽しみ。
年に一度親族が集まって楽しく飲んでどんちゃん騒ぐのだ。
顔を合わすのは葬式の時だっけ・・・なぁんてのは寂しいではないか、
にこやかに晴れやかに迎えられるハレの日を無くしてはいかん

それにそれに、
正月の皿鉢を自分ちで構える家なんて今や貴重でしょ!?
まっこと『勝手に重要文化財』指定したいばぁのことよ。
「いかんいかん、止めたらいかん。
出来る限りのサポートはアタシがするき!」
さぁ、口に出したからには後には引けん!!
暮れの30日から夫と一緒に実家に泊まり込んで、
母と二人でほとんど台所に立ちっぱなし。
父と夫も玉蒸し用の魚(鯛とコーローの二尾)をさばいたり、
姿寿司用に酢につかっちゅう鯖の骨を取ったりと、
男とて忙しいのが正月を迎える台所

母とは時々『嫁姑バトル

うちのお寿司はこじゃんとゆず酢が効いちょって、
みじん切りにした生姜とおジャコがたっぷり入っちゅうのが特徴。
米2升を二回に分けて炊き、たっぷりの寿司飯を作る。
丸々太った鯖5尾をさばいた、卵も焼いた、そして全てを寿司に巻いた!!
仕出し屋かーーー!!ゆうばぁひたすら巻いた

姿寿司、鯖のひっつけ寿司、卵巻き

昆布巻き、海苔巻き、いなり寿司

ナイラゲのひっつけ

お〜の流石に腰が痛い(笑)
そしていよいよ皿鉢への盛り込み。
ハランも頑張って自分で切ってみました


このハランを背負って、真ん中に高くでんと据えるのはもちろん鯖の姿寿司。

暮れのニュースで見た仕出し屋さんの皿鉢には、
見栄えのいい立派な蟹や海老が誇らしげに飾られよったけんど、
田舎の皿鉢は「腹が張ってナンボ」とも言われ(笑)
なのでメインは寿司、なワケです。
周囲には、
酢カブ・栗きんとん・渋皮煮・だし巻き卵・魚卵の煮物・昆布巻きなど、
もちろんALL手づくり。
買うてきたのは練り物くらい。
こうして組み物3枚、

生もの(刺身)2枚、

玉蒸し2枚、

合計7枚の皿鉢が座敷に並びましたのでした〜

そうそう、年をまたいで食べるといいと言われる
『でっかいモノ』

鯨の煮物です、ニンニク葉と一緒に炊くのが土佐流。
黒豆や数の子、なますも並べたら、ヒトビトも集合。
父の挨拶に続いて息子の乾杯の音頭で、
今年も無事に幕を開けた正月おきゃくです。


6時間後には囲炉裏端で、
餅を焼きもって二次会が始まっていました^^;

改めまして、皆様
新年 明けまして おめでとうございます
今年も大好きな土佐の、自慢の高知の、
美味しいものや素敵なこと、魅力的なヒトビトを
拙い文章と写真ですが、ドンドンお伝えしていきたいと思います。
高知を知らない人には「一度行ってみたいな」と感じて頂きたい♪
高知のご出身の方には「懐かしいな」と故郷へ思いを馳せて欲しい♪
今年も一年、ご愛読よろしくお願い致します!
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