2024年11月15日

日曜市のテントが美しい

高知城の追手門から東に伸びる「土佐の日曜市」。

実は日曜日以外にも「火曜市」「木曜市」「金曜市」などがあり、

それらを総称して「街路市」と呼んでいます。


全国で唯一、自治体(高知市)が管轄していて、「高知市街路市活性化推進委員会」が設置されています。

その委員会で度々話題に上るのが「テント」です。

高知の街路市は統一したテントの利用が義務付けられ、

お城下の景観維持を保っているのです。


こちら、果物を売ってる植田さんのテント、使われている竹竿は

「40年は経っちゃあせんろうか、もーまーいかんなるき、その時は私も引退よ」

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いやいや、まだまだ続けてください!

飴色になった竹竿の美しいこと、ツヤッツヤです。


そのお隣の方は、

「ウチのは四方竹を使うちゅうがよ、ホラ、お父ちゃんが棘を綺麗にのけてくれちゅうろ」

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後ろに回って見せてもらったら、ほんまや、切り口が四角い!

間も無く旬が終わる四方竹、

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これが育ってこんな逞しい竿竹になってるのですね、びっくり。


お二人が口を揃えてゆうには、

「昔は店を休む人も少のうて、ズラーーっと軒先が繋がっちょったがよ。

   雨が降りよっても濡れんと隣へ隣へ店を移れよったわ、ほら。」


真横から見たら、本当にテントの繋がりが美しい!

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こちらは伊藤さんのお店。

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おっと、竹とステンレスとのミックスバージョンです!

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「本当は竹が軽うてえいがよ。けんどここは風の吹き下ろしが激しゅうて、

  こっちも使うちょかんと風に負けて折れることがあるのよね。」



確かにステンレスは重いですね💦

テントを立てる作業はなかなかの重労働となります。

街路市組合青年部の川村さんは流石に若いき力もある、

「10分もあれば立てれる」とチャカチャカっと仕上げて見せてくれました。



ホンマに一人であっという間に仕上げてました、お見事!



あら?ここは鉄枠を立てただっけや。どうして?

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「雨が降ったり直射日光に照らされる時はパッとテントを広げるがです。

  けんど、うちがテント貼ったら後ろの時計台が見えんなるろう?

  晴れちゅう時は影になっちゅう時間帯は外してます^^」


なんという心遣い!!

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映画のロケなどでも使われたことがある、追手筋のシンボル『追手前高校時計台』が、

しっかり青空に映えてました。



日曜市に行く機会がありましたら、是非テントにも目を向けて楽しんでみてくださいね。

ちなみに新規の方はしばらく猶予があって普通のワンタッチ式が許可されてます。

ひろめ市場以西は雑貨や庭木などの店が多くなり、

こちらのエリアもワンタッチテントでの出店が許されてます。


日の出前からの設営の様子から、日が傾くころの撤収まで、

日曜市の1日をタイムラプスで記録したこちらの動画でもテントの並びが素晴らしい!





それにしても、この公式テントは年々値上がりし新規出店者の高いハードルに💦

直近見積もりでは1基18万円と聞き、「こりゃ何かしらの手を打たんといかんねぇ」

高知市の担当者さんと話したことでした。





12月末に発行される高知県文化広報誌「とさぶし」では、また別の角度から街路市のテントにアプローチ。

お楽しみに〜


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posted by moco at 18:43| 高知 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 高知の出来事いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする