2022年01月05日

鯛蒸し2022

手間はかかるわ、場所は取るわ、時間はかかるわで、

普通は料理屋さんでも滅多に食べることができない、

土佐の「ハレの日のご馳走」、それが「鯛蒸し」です。

レシピはこちら→クックパッド「ふるさとの台所/鯛の蒸し」


国内では石川県(鯛の唐蒸し)と高知県でのみ作られる料理のようですが、

高知の「鯛蒸し」の特徴は何と言ってもたっぷり使う葉にんにく

作り方については毎年記述してるので去年のブログをリンクしちょく!


昨年暮れに田部パパからお届けいただいた2尾の鯛は、

60センチ級の特大サイズと30センチ級の鯛でした。

いずれも土佐湾での素潜り漁で仕留めたビッチビチの!!

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さて困った。

このサイズの鯛は我が家の蒸し器に入りきりません。

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まずは背開きにしてから「どーする?どーする?」と協議!

出した答えは「二つに切っちゃおう!」www

出刃包丁を使い渾身の力で頭と胴体二つに分け、

「蒸してから引っ付けたらえいわねぇ」

青学駅伝監督ばりの「強引合体大作戦!!」と命名。


頭も胴体も強めに塩をして蔵の中へ。

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もひとつ、弘化台(高知市場)で仕入れていた金目鯛も加え、

合計3尾。


元旦の朝、前日作っておいた詰め物(おから・豆腐・葉にんにくなど)を3尾のお腹にギュギュッと詰め、

庭で火を起こし2段の蒸し器で仕上げにかかります。

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まずはキンメと小ぶりの鯛!

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小一時間もしたらお芋がふかふかに、これが蒸し上がりのサイン。

ハランの下に渡した藁をそっと持ち上げ皿鉢に移します。

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どちらも美味しそうに仕上がってます!


さて、お次は問題の「真っ二つ鯛」です!

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なんかマンボウみたいな姿になっちゅうね💦

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こちらも上等に蒸し上がり、皿鉢には入りきらんのでモロブタ登場!!

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はい。「女将」は上機嫌です♫

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これらは一通り皆さんに見ていただけたらパッカーーーーンと開きます。

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魚の身とおから、それぞれにそれぞれの旨味が移り、えも言われぬマリアージュ♫


ああ、もうお箸が止まりませ〜〜〜〜ん❤️





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posted by moco at 23:58| 高知 ☁| Comment(0) | ふるさとの営みと農をタノシム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

正月おきゃくを彩る料理

大晦日に作った様々なアイテムは、

元旦の朝から皿鉢(さわち)に盛り込みます。

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皿鉢のセンターは鯖の姿寿司と決まっちゅう。

その背後にそびえ立つ「ハラン」は、

庭の日陰でわんさか生えちゅうがぁの中から、

うんと綺麗で大きく育った一枚を選び出し、

折り畳んでよ〜く切れる包丁の刃先で飾り切ります。

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寿司、煮物、酢の物、練り物、甘味、

全部が一枚の大皿に盛られているのが「土佐の皿鉢料理」です。

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いろいろを盛り込んだ皿鉢と違って、

刺身のみを盛った一枚は「ナマ」と称されます。

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昔は皿鉢の中に醤油が入った蕎麦猪口みたいながぁが置かれちょって、

刺身を2〜3切れ箸でつまんだら、そこにちょいと漬けて小皿に取り分けたものでした。

(今は醤油差しが置かれてます)


その醤油をはじくくらい脂ののったブリ(もしくはハマチ)には、

「ぬた」が添えられちゅうのが決まり。

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葉にんにくのペーストが入った酢味噌、って言えばわかるかな?

土佐スタンダードなスタイルです。

畑で抜いてきた葉にんにく、手作り味噌、自家製柚子酢で作りました。



もひとつ土佐流年越し料理の代表格は、

「鯨の煮物」

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神道の我が家では、家屋の中で四つ足(牛や豚など)を食すことは忌み嫌います。

「年越しには大きなものを食べると縁起がいい」とされており、

陸ではなく海のもので一番大きな鯨を食べるようになったとか。

今年はこれを2パック使いました。

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水からコトコト煮て柔らかくしたら、煮汁ごと甘辛く仕上げます。

ここにも葉にんにくが必須アイテム。


結局、どれもこれもが「酒との相性がえい」ようにできちゅうがよ!

今年は熱燗は土佐町の「桂月」、

冷酒は「美丈夫」「文佳人リズール」「安芸虎」など、

美味しく取り揃えて呑んだくれましたとも♫


で、一番の!最上の!最強の!最高の!酒のアテ「鯛蒸し」については次回!!



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